会社の現在と未来に向けた取り組み
2025年に、新日本電工は創業100周年を迎えます。創業以来、私たちは社会のインフラに欠かせない合金鉄事業を祖業とし、国内トップのサプライヤーとしてお客様からの信頼を築いてきました。次の100年を見据えた事業成長に向けて、主力事業である合金鉄事業の持続的な成長はもちろん、機能材料事業、焼却灰資源化事業、アクアソリューション事業、電力事業の4事業の拡大も非常に重要だと考えています。 機能材料事業は、2030年に向けて製造キャパシティの40%増強を目指します。とくにリチウムイオン電池向けの素材や電子機器類に使用される積層セラミックコンデンサの原料は、今後の自動車の電動化をはじめ、モビリティ分野の発展においてますますニーズが広がっていくでしょう。AIのデータセンターを作る際に使われる製品素材も当社が手掛けており、社会の技術発展に欠かせない素材の提供に、ますます力を入れていきます。 環境課題への取り組みとして重要なのは、焼却灰資源化事業です。自治体などのごみ焼却場で発生する焼却灰を引き取って溶かすことで、貴金属の回収や、道路整備で必要な敷き均し材としてリサイクルが可能になります。ごみの埋め立て処理場には限りがあり、ごみを余すことなく再利用することが、これからの循環型社会の実現に向けて大きな力になっていくでしょう。焼却灰資源化事業の成長が、資源の有効活用と埋め立て問題の解決につながっていくと期待が高まっています。